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2024.06.16

【企業徹底解説!】「【円建て】モンゴル商業銀行支援ファンド」の最終借手 Transport and Development Bank CJSCをご紹介!

  • Bankersの潮流

 Bankers(バンカーズ)では、2024年よりモンゴルに所在するTransport and Development Bank CJSC(日本名:モンゴル交通開発銀行、以下「Transbank」)を借手とする「【円建て】モンゴル商業銀行支援ファンド」シリーズの販売を開始いたしました。なお、CROWD CREDIT(クラウドクレジット)においては2021年より販売を開始しており、2つのプラットフォームにおける本ファンドシリーズの組成本数は25本弱となり、多くの投資家さまにご出資いただいております。
今回、Transbankについてより深くご理解いただくために、モンゴルに関する情報や、東京駐在員事務所の内田 肇所長からのメッセージを交えながら、本ファンドシリーズについて解説していきます。

モンゴルの経済環境

 モンゴルは、南北を中国とロシアに囲まれた内陸国で、北海道とほぼ同緯度に位置しています。日本の約4倍となる156万平方キロメートルの国土を有しており、地域ごとに全く異なる気候と地形を有しているのが大きな特徴です。人口は約350万人で年々増加傾向にあり、平均年齢は26歳と非常に若く、1960年代の日本と似たような人口構成となります。日本から首都であるウランバートルへは成田国際空港から直行便が出ており、約5時間半のフライトで行くことができます。

 モンゴルと聞くと、多くの方が「チンギス・ハーン」、「モンゴル力士」を最初に思い浮かべるのではないでしょうか。チンギス・ハーンは、13世紀にモンゴルの騎馬民族を率いて世界人口の半分を占める史上最大の帝国を率いたモンゴルの英雄で、現在も国のシンボルとして親しまれています。そして、騎馬民族のDNAを引き継いだモンゴル力士たちが、大柄な体格とタフな精神力を活かして日本の角界で大活躍しています。

 また、モンゴルというと国土の大部分を草原が占め、地方では伝統的な移動式住居「ゲル」に暮らす遊牧民を想像する方も多いかと思います。近年は携帯電話の普及などから遊牧民の生活も現代化が進んでいます。また、政治経済、ビジネスの中心でありモンゴルにおける人口の半分弱が集中するウランバートルは、経済成長を背景に急速に都市化が進んでおり、高層ビル、おしゃれなカフェやブティックが軒を連ねるなど、大草原とは全く異なる顔をもっています。

 このような経済成長の裏には、どのような背景があるのでしょうか。モンゴルの主要な産業は鉱業であり、鉱物資源の埋蔵量は世界最大級といわれています。石炭やベースメタルといわれる銅、鉄、鉛だけでなく、レアメタルも豊富で、輸出品目の多くを鉱物が占めています。これらの鉱物の大半が中国に輸出されることから、モンゴル経済は鉱物資源価格の動向や中国経済の動向と深く結びついているといえます。

 一方、経済成長も順調に推移したわけではありませんでした。2016年から2017年にかけては、資源価格の下落と中国経済の低調の煽りを受け、国際通貨基金(IMF)の支援を受けながら経済の回復と財政の健全化に取り組む局面を迎えました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた2020年も、中国の厳格なロックダウンによる輸出低迷もあり、GDP成長率は-4.6%に落ち込みました。ただし、その後は順調な経済成長局面に入り、2023年も中国向け輸出が好調でGDP成長率は7.0%に達しました。

 また、モンゴルは旧ソ連に次ぐ世界で2番目の社会主義国でしたが、1990年以降、積極的に民主化、市場経済化を進めてきました。日本は民主化後のモンゴルにとって最大の援助供与国として、その発展を支援しており、2022年には日本とモンゴルの外交関係樹立50周年を迎えました。モンゴルは、国境を接する中国、ロシアの2大国に対してどちらにも偏らないバランスを保持しつつ、日本、米国、欧州などと多面的、多角的な交流を行っています。

TransBankについて

 TransBankは、1992年におけるモンゴルの民主化、市場経済化を背景に、それまでの社会主義における単一銀行制度から、「中央銀行+市中銀行」という複数銀行制度へと移行する時代の中で、1997年に設立された銀行です。モンゴルに十数行ある商業銀行の中では比較的新しく、小規模ながら近年急成長を遂げています。正式名称である「Transport and Development Bank CJSC」は、モンゴルの交通、物流事業で財を成した現地富裕層が設立した経緯により、その名称に「Transport」が名付けられています。

 日本とモンゴルが国交樹立50周年を迎えたその翌年である2023年には、初の海外拠点として東京の大手町に駐在員事務所を開設しました。資産形成、分散投資先として注目が集まり始めたモンゴル市場に関する各種情報提供などを行うことで、日系企業や個人投資家とモンゴルをつなぐゲートウェイとなり、日本とモンゴル間の通商貿易投資関係の強化を図ることを目的に掲げています。

 TransBankのミッションは、金融のプロフェッショナル集団として、社会の持続可能な成長のために、健全な与信行為と確固たる企業統治を重んじ、常に顧客第一を考え、先進的で包括的な金融ソリューションを提供することです。そのソリューションとして、首都ウランバートルを拠点に、法人や個人富裕層を主な顧客とし、預金、決済、融資、外国為替などフルバンキングサービスを提供しており、特に、富裕層向けのプライベートバンキング、外為取引、貿易金融や中国を中心とした外国企業との取引などの国際業務に力を入れています。また、モンゴルの金融当局の監督下において、金融業界における経験豊富な経営陣のもと、確固としたコーポレートガバナンス体制が構築されており、適正な業務運営を行っております。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2020年においては、資産規模の縮小を余儀なくされましたが、2021年以降はV字回復を果たしており、2023年まで3年連続で過去最高の売上を更新しています。

東京駐在員事務所の内田 肇所長からのメッセージ

 「Bankers」「CROWD CREDIT」のプラットフォームにおける組成本数は25本弱となり、これもひとえにモンゴルと弊行にご関心を寄せていただいている投資家のみなさまのご支援の賜物です。改めて心より厚く御礼申し上げます。そして、ご出資いただいた資金はモンゴルの持続可能な発展、国民経済の安定のために活用させていただいております。

 さて、日本のみなさまはモンゴルと聞いてどのようなことを想像するでしょうか。一面緑の大草原と雲一つない蒼天、その景色の中に溶け込むように遠く白い遊牧民のテント(モンゴル語でゲルといいます)が目に入る、というイメージでしょうか。世代によっては、司馬遼太郎の「街道をゆく」とか、井上靖の「蒼き狼」をイメージすることと思います。

 近年のモンゴルはそのような遊牧民のモンゴルから、石炭やベースメタルといわれる銅、鉄、鉛などの鉱業開発が進み、「資源国」のモンゴルとして注目を集めています。日本のコマツや日立建機などの鉱山向け建機の輸出が進み、KDDIがモンゴル最大手の携帯電話キャリアを展開し、日本のODAによる幹線道路や橋梁の建設、また国の玄関口となる国際空港は三菱商事主導による開発運営が続いています。市街を走る車のほとんどはトヨタのプリウス、ハリアーやレクサスで、富裕層を中心にランドクルーザーは年間3,000台が購入されています。

 地理的にはロシアと中国に挟まれた地政学的な要衝に位置し、日本はモンゴルにとって「第三隣国」と言われています。つまり地理的には接していないけれど、通商貿易投資関係において隣国であるということです。事実、モンゴル人は同じウラル・アルタイ語系のモンゴル語を話し、それは日本語と同じルーツです。また人種的には生まれた時に日本人と同様に赤ちゃんのお尻に蒙古斑がある「モンゴロイド」に属します。

 日本の奨学金を受けて東京大学、一橋大学や東京工業大学などにおいて高等教育を受けた日本留学組は、すでに累計で1万人を超していると言われています。当然ながら、日本語も流暢に解し、おそらく人口に占める日本語スピーカーの割合は、ブラジルの日系人社会を超越して世界一ではないかと思われます。

 そんな大の親日国であるモンゴルへの通商貿易投資関係の窓口となっているのが弊行「モンゴル交通開発銀行」です。モンゴル商銀の中でも唯一、東京に常駐日本人所長を擁し、北海道から九州、沖縄まで幅広く日本のみなさまの方々の窓口となっています。

 引き続き、日本の幅広い投資家のみなさまに、モンゴルへご関心いただき、資産形成、国際分散投資の1つとしてご高配とご愛玩を頂戴したいと思います。みなさまにご出資いただいた資金が、日本とモンゴルの一層の関係強化に寄与し、日中関係、日ロ関係、日韓、日朝関係など日々、難しくなる北東アジア情勢の中で、唯一の親日国「モンゴル」の持続可能な国民経済の発展に寄与することは間違いありません。そして、それこそが難しい北東アジア情勢の中で、21世紀の日本が難局を乗り換え、生き残る術の1つとなることと考えております。ぜひ、モンゴルの窓口である「モンゴル交通開発銀行ファンド」をお引き立ていただき、投資家のみなさまのご支援を頂戴したいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

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