2022.07.01 時点の投稿

40代だからこそ!投資をおすすめする理由3選

  • Bankersの潮流

 

40代になってから、ライフイベントの発生や退職後の生活に備えて、本格的に手持ちの資産を増やしたいと考え始めた方もいるかもしれません。

40代からでも始められる投資があるので、資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。

しかし、リスクの高い資産運用もあるため、リスク許容度を考えたうえで投資することが重要です。

今回は、40代で投資をはじめるメリットやおすすめの資産運用方法などを解説していきますので、資産運用を検討している40代の方はぜひ参考にしてみてください。

 

投資の重要性

40代は、人生で特にお金がかかるライフステージといわれており、子供の教育費用や住宅ローンなどによって家計が圧迫され、貯金しづらい傾向です。

しかし50代以降には、親の介護が必要になることもあり、さらにお金が必要な場面が訪れます。

公益財団法人生命保険文化センターによると、在宅介護にかかる費用の総額は平均で500万円ほどとのことです。

いつまでたっても老後の資金を貯蓄できず、いつの間にか老後を迎えてしまうのは避けなければなりません。

その点、投資であれば自分が保持しているお金を、自分が働かなくても増やすことができるため、万が一の事態に備えてお金をためておくことが可能です。

ライフイベントの発生をみすえて、まとまったお金が増える可能性があるのであれば、投資をするメリットは捨てがたいといえるでしょう。

 

銀行預金ではお金が増えない

銀行に預金しておいても、金利が低いことからお金はほとんど増えません。

というのも、バブル期が終焉を迎えてから景気が低迷し、普通預金の金利が下がり続けたからです。

たとえば、みずほ銀行の普通預金の金利は0.001%であり、100万円を1年間預けたとしても利息が10円しかもらえない計算になります。

普通預金よりも収益性が高い定期預金であれば、利息が高いのではないのかと思う方もいるかもしれません。

同じくみずほ銀行の定期預金の金利は0.002%であり、普通預金から切り替えたとしても利息が20円にしかならない計算になります。

つまり、普通預金や定期預金には収益をほとんど期待できず、自宅の金庫に100万円を保管しておくことと、何も変わらないということです。

 

老後の資金確保

40代が最も貯蓄の必要性を感じる理由として老後資金の確保が挙げられますが、公的年金制度があるから問題ないと感じる方もいるかもしれません。

しかし、金融庁が過去にまとめた人生100年時代を見据えた資産形成を促す報告書では、定年退職を迎えてから95歳まで生きるのに、夫婦で2,000万円ほどの金融資産を活用しなければならないことを示しました。

つまり、公的年金制度に頼るだけでは老後に資金不足になるリスクがあり、政府は国民に老後生活の設計に向けて自助努力をしてほしいと呼びかけているとわかります。

厚生労働省の平成30年就労条件総合調査によると、退職金手当制度がある企業の割合は80.5%でした。

退職金が支給されない企業もあることから、老後資金を蓄えるために何かしらの資産運用を検討するステージに入っているといえるでしょう。

 

 

40代から投資を始めるメリット

一般的に若い頃から投資をするほど、資産を増やしやすい傾向があり、高齢になるほど資産を増やしづらくなってしまうのが実情です。

その点、40代から投資を始めても投資効果が薄いのであれば、投資をする意味を感じられない方もいるかもしれません。

ただ、40代になると平均賃金が40万円近くになり、資金に余裕が生じてきます。

また、社会制度の変革による定年の引き上げなどによって、リタイアまでの時間に余裕が生じてきており、リスクのある商品にも投資しやすいです。

40代から投資を始める具体的なメリットをそれぞれ確認していきましょう。

 

資金的に余裕がある

40代で投資を行うメリットは資金に余裕があることです。

若いときは仕事を覚える段階のため、よほどの実力がない限り責任のある仕事は先輩社員に任されるのが一般的で、責任のある仕事を任されなければ高収入は望めません。

その点、40代の方であれば課長や部長などの管理職になっている方も多く、役職手当もつくことから収入も高くなるでしょう。

厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査の概況によると、男性の賃金は30~34歳が約29万円、35~39歳が約33万円、40~44歳が約36万円、45~49歳が約39万円となっており、40代になると収入が増えています。

資産に余裕があれば投資に回せる金額も増やしやすくなり、投資が初めてでもハードルは低くなるはずです。

 

リスクのある商品に投資できる

投資では必ず資産を増やせるわけではなく、たとえば株価が暴落してしまうと赤字になってしまいます。

ただ、赤字になってしまっても、長期的に投資を続けていけば、リカバーすることは可能です。

しかし、50代・60代では投資に失敗してしまうと、リカバーするための時間を確保しづらいため、リスクが高くなります。

その点、40代であれば50代・60代に比べてリカバーする時間が多く、ポートフォリオを組み直す猶予もあるので、リスクのある投資を行ってハイリターンの実現を目指しやすいです。

 

リタイアまで時間的余裕がある

40代では定年退職するまでに時間的な余裕もあるので、投資によって複利効果を享受できる可能性が高いです。

複利効果は、投資運用によって獲得した収益を再投資することで、利息を膨らませていく効果として知られています。

元本にだけ利子がつく単利とは異なり、元本と前についた利子を合計した金額に対して利子がつくということです。

令和3年に施行された改正高年齢者雇用安定法では、定年の年齢を70歳までに引き上げています。

仮に40歳から30年間毎月1万円を利回り3%で積み立てた場合、金融庁のサイトでシミュレーションすると最終積み立て金額は約580万円です。

40代から長期的な投資を行って複利効果を狙えば、効率的に資産を増やせます。

 

40代におすすめの資産運用方法

資産運用方法にはさまざまな種類があり、特徴やメリット、デメリットなども異なるため、年代に応じて適切な資産運用方法を選択することが大切です。

40代におすすめの資産運用方法として、つみたてNISAや個人型確定拠出年金、株式投資、ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)などがあります。

それぞれの資産運用方法について解説していきますので、資産運用を検討している40代の方は確認してみてください。

 

つみたてNISA

つみたてNISAとは、少額からの分散投資を支援するための資産運用方法として知られています。

長期にわたる積み立てをベースとした投資方法であり、2018年1月からスタートしました。

対象商品は公募株式投資信託と上場株式投資信託などであり、手数料が低水準で投資初心者も検討しやすく、毎年40万円を上限として投資信託を購入可能です。

投資で獲得した分配金や譲渡益は非課税になるのが特徴であり、非課税期間は最長20年間に設定されています。

 

個人型確定拠出年金

個人型確定拠出年金とは、積み立てで掛金を支払って自分で選択した商品を運用し、60歳以降に年金や一時金を受け取れる資産運用方法です。

掛金の金額は月額5,000円以上であり、1,000円単位で決定できます。

税制上の優遇措置に対応しているのも特徴であり、自分で支払った掛金は全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税を軽減可能です。

また、利息や配当などの運用益も全額非課税であり、年金や一時金を受け取るときも控除が適用される仕組みになっています。

 

株式投資

株式投資では、安いときに株式を購入して値上がりしたあとに株式を売却することで、キャピタルゲインによる利益を得る資産運用方法です。

ただし、株価は値上がりするとは限らず、突然値下がりすることもあります。

株式の保有によって企業の業績に応じた配当金を受け取るインカムゲインの仕組みもありますが、会社の業績が悪くなると配当金が減るケースも珍しくはありません。

東証プライム市場上場企業の平均配当利回りは約1.9%といわれていますが、中には5%を超える配当利回りもあります。

もちろん配当利回りだけに注目せずに、業績、業界動向、株価、時価総額、予想PERや実績PBRなどをチェックして高い配当が今後も継続されるのかどうかを確認することが大切です。

 

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは、事業者がインターネットでファンドの募集を行って、投資家から集めた資金を企業に貸し付け、融資先の企業からの受取利息を元に投資家に分配する投資商品です。

少額から投資できるほか、一度投資したら手間もかからず、資産運用が初めてな方でも取り組みやすいです。

ソーシャルレンディングは、平均利回りがおよそ3~5%で株式投資の配当利回りに比べると若干高い傾向ですが、株式投資と異なり株価の変動がなく融資の完済によって投資元本も償還されることと、予想利回りが投資時点で確定している点に特徴があります。

株価の変動によって投資元本が毀損することに不安を感じる方でも検討しやすく、一般的な投資方法のデメリットを補いやすいでしょう。

さまざまなメリットがあることから、最近では特に注目されている投資商品です。もちろん貸付なので、貸付先からの返済や利払が滞れば当初予想の利回りや元本の償還も遅れたり、場合によっては元本が毀損するリスクもありますので、投資時にはファンド情報をしっかりと読んでリスクを理解して投資することも重要です。

 

リスク許容度に見合った投資を

40代におすすめの資産運用方法をお伝えしました。

さまざま方法を知っていくなかで、試してみたいと思える方法も見つかったのではないでしょうか。

ただし、ハイリターンをもとめてやみくもに資産運用を始めてしまうと、失敗してしまえばリタイア後の生活に悪影響が生じてしまう可能性があります。

投資を始める際には、自分の年齢や経験、知識をはじめ、投資のリスクまで考慮するようにしてみてください。

 

【Bankers認定金融ライター】

Bankersについて

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