2022.08.17 時点の投稿

不動産クラウドファンディングはリスクが高い?

  • Bankersの潮流

クラウドファンディングのなかで、不動産に投資するものは不動産クラウドファンディングと呼ばれており、手軽に不動産投資をおこなう方法として人気です。

高い利回りが魅力的である一方で、不動産へ投資する以上まったくリスクがないわけではありません。

この記事では、不動産クラウドファンディングの特徴やリスク、そしてメリットについて解説します。

 

不動産クラウドファンディングとは

不動産クラウドファンディングという名前は聞いたことがあっても、それがどのような仕組みで運用されているのかよくわからない人も少なくありません。

まずは、不動産クラウドファンディングの特徴や仕組みを、他の不動産へ投資する手法やソーシャルレンディングと比較しながら解説します。

 

不動産クラウドファンディングの仕組み

不動産クラウドファンディングは、クラウドファンディングの仕組みを活用して、少額で不動産投資をおこなうことのできる金融商品です。

クラウドファンディングは、不特定多数の投資家から資金を集めて、特定の企業や事業に投資をおこなうスキーム。

その一種である不動産クラウドファンディングでは、投資家から集めた資金を、特定の不動産に投資して運用します。

投資家は、不動産投資により得られる賃料収入を原資とした配当金を定期的に受け取ることが可能です。

また、クラウドファンディングの仕組みをとることで、1万円程度からの少額投資ができるため、他の不動産投資の手法より手軽に投資にチャレンジできるのが魅力。

通常、不動産クラウドファンディングのファンドは、ファンド償還期限が到来すると、投資元本が償還されます。

運用期間中の価格変動が基本的に発生しないため、投資した後は、相場などをチェックする必要もありません。

 

不動産投資との違い

不動産投資というと、現物の不動産を購入し、賃料収入を受け取ったり、物件の価値が上がった時に物件を売って売却益を得る投資手法が一般的です。

現物の不動産投資とクラウドファンディングの最大の違いは、不動産を所有するかしないかという点にあります。

クラウドファンディングでは現物の不動産を所有するわけではありません。

また、不動産経営に伴う入居者からの家賃の収納や物件管理などはすべてクラウドファンディングの事業者が手配するため、運用期間中の手間がかからないのも、不動産クラウドファンディングの特徴です。

また、現物不動産に投資する場合は、たとえ銀行ローンを活用するとしても、数百万円もしくはそれ以上のまとまった現金が必要ですが、不動産クラウドファンディングは少額から投資を始められる点も大きな違いといえるでしょう。

 

ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)との違い

ソーシャルレンディングもまた、クラウドファンディングの仕組みを利用して高い利回りを提供する投資手法です。

ソーシャルレンディングのファンドの中には、融資先の企業が不動産業者の場合もあります。

ただしその場合も、ソーシャルレンディングの融資先は企業であり、不動産投資をおこなうのは融資先の企業です。

ソーシャルレンディングの収益源泉は、融資先の企業が支払う利息になります。

一方で、不動産クラウドファンディングでは、事業者が直接不動産を購入して投資を実行します。

先に書いた通り、配当の源泉は不動産から生まれる賃料収入や売却時のキャピタルゲインになります。

より直接的に不動産投資をおこなう手法が、不動産クラウドファンディングといえるでしょう。

 

REITとの違い

投資家から少額の資金を集めて不動産投資をおこなうという点においては、REITと不動産クラウドファンディングは共通しています。

両者の最大の違いは、投資先の不動産を選べるか否かです。

REITは一般的に、それぞれのファンドで複数の不動産投資をおこなって、賃料収入や資産入れ替えによる売却益などから生まれる配当原始を元に投資家に還元しています。

不動産クラウドファンディングはほとんどの場合、物件単位でファンドが組成されるため、投資家は気に入った特定の不動産に投資することが可能です。

また、不動産クラウドファンディングは、一部商業用の賃貸ビルのファンドもありますが、賃貸住居が中心となります。

一方で、REITは物流施設やホテルなど、より幅広いタイプの不動産に投資をおこなうファンドもあります。

また、上場REITの場合はマーケットで価格が日々変動しますので売却タイミングによってはキャピタルゲインを得られたり、逆に投資元本割れする市場リスクがありますが、不動産クラウドファンディングは投資した出資額が変動することはありません。

 

不動産クラウドファンディングのリスク・デメリット

不動産クラウドファンディングを利用すれば、個人でも手軽に不動産投資が可能ですが、投資である以上さまざまなリスクやデメリットが存在します。

次に紹介するポイントを理解したうえで、実際に投資するかどうかを慎重に判断しましょう。

 

元本保証ではない

不動産クラウドファンディングは元本保証ではありません。

クラウドファンディング事業者自身や投資先の不動産の運用に問題がなければ、ファンドの運用期間終了に伴い元本が償還されますが、賃料収入や売却益が不充分だった場合などはこの限りではありません。

配当金の減額や償還の遅れ、より深刻な場合には一部または全部の元本が償還されないリスクがあります。

こうした不動産クラウドファンディングのリスクをしっかりと理解した上で、十分リスクを把握できる事業者や物件のファンドを選ぶことが大切です。

 

不動産クラウドファンディング事業者のリスクがある

不動産クラウドファンディングは、特定の不動産に投資できる点は魅力的ですが、その物件を保有し、管理・運用するのは不動産クラウドファンディング事業者です。したがって、事業者が不適切な運用をした場合には、期待された配当金が得られないばかりか、元本が毀損するリスクもありえます。

ファンドを購入する際には、各プロジェクトの概要やリスクをしっかりと理解することが大事ですが、運営する事業者自体も信頼できる事業者であるかどうかを見極めることが重要です。

魅力的な物件情報や利回りだけで投資判断せず、運営事業者の経営体制、業務運営体制、株主構成、財務情報、過去のファンドの運営実績などを総合的に把握してから、信頼できる運営会社なのかどうかを見極めることも非常に重要です。

途中でキャンセルできない

不動産クラウドファンディングのほとんどのファンドは中途解約に対応していません。

基本的に特例はなく、例えば定期預金のように金利や配当金の満額受け取りを断念する意思があったとしても、中途解約ができない仕組みです。

投資する不動産クラウドファンディングを選ぶ際には、その運用期間をしっかりチェックしましょう。

そのうえで、一定期間投資資金が償還されなくても生活に支障がない程度の余裕資金で投資をおこなうことが大切です。

 

レバレッジをかけられない

現物不動産へ投資する際には、銀行借り入れを活用することで、自己資金よりも大きな規模の投資をおこなうことが可能です。

この借り入れを利用した投資の仕組みをレバレッジと呼びます。

銀行から融資を受けるためには現物不動産を担保にいれる必要があるため、現物不動産を直接保有できない不動産クラウドファンディング投資ではレバレッジをかけることはできません。

あくまで現在の自己資金額が投資額の上限となると理解しておきましょう。

 

不動産クラウドファンディングのメリット

不動産クラウドファンディングには、手軽さや利回りの高さといったメリットも存在します。

これらのメリットに魅力を感じた人は、ぜひ不動産クラウドファンディングにチャレンジしてみましょう。

 

出資をするだけで不動産の管理は不要

不動産クラウドファンディングでは物件の運用による収益分配を受ける権利は発生しますが、不動産の管理は事業者が行います。

したがって自ら不動産賃貸業を営んだり、あるいは管理会社と契約したりといった、現物不動産を所有するのに伴い発生するさまざまな手間が不要です。

ファンドを購入したのちは、基本的に満期が到来するまで何もする必要がありません。

そのため、忙しい人や不動産に関する専門知識があまりない人でも、気軽にチャレンジできる投資商品といえるでしょう。

少額から投資が可能で利回りも高め

不動産クラウドファンディングは魅力的な利回りを提示する商品が非常に多いのも特徴です。

年率5%前後の利回りを目標とする商品は少なくありませんし、中には年率10%近い目標利回りの商品もあります。

低金利の昨今においては、株式投資のような高い価格変動リスクをとることなく、これほどの利回りが期待できる投資商品はなかなかありません。

また、この高い利回りを活かして長期にわたり再投資していけば、高い複利効果が得られます。

そのため、不動産クラウドファンディングは長期投資にもおすすめの金融商品なのです。

 

メリットとリスクを理解して不動産クラウドファンディングに投資しよう

少額で気軽に不動産投資にチャレンジできる不動産クラウドファンディングには、元本割れや中途換金できないといったリスクがあります。

また現物不動産と比較した場合には、レバレッジがかけられない点にも注意が必要です。

一方で、実物の不動産物件を管理する手間をかけずに、魅力的な利回りが期待できるのは大きなメリットです。

手間をかけずに不動産投資に取り組んでみたいと考えている人は、ぜひ不動産クラウドファンディングの投資を検討してみましょう。

Bankersについて

不動産クラウドファンディングと同様に、融資型クラウドファンディングは、株式のように日々値動きがないため管理する必要もなく、日常の生活スタイルを崩さず、自分のペースで資産運用が可能です。
Bankersでも不動産を取り扱うファンドは多々ございますので、過去のファンド実績よりご確認いただければと思います。

さらにBankersでは、1万円から投資が可能です。まずは少ない金額から資産運用を始めてみませんか?

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