カメルーン農業支援ファンド4号
基本データ
基本データ
当初販売金額 :1,000万円
期待利回り :9.5% (投資倍率 1.102倍)
※この期待利回りは運用手数料差し引き後の数字です。
※期待利回りの計算期間はグループ会社貸付実行日から匿名組合契約の終了日までとしています。
分配予定日 :2019年2月上旬(満期一括返済)
販売手数料 :0円
運用手数料 :当初出資額の1.8%(運用開始時にご負担いただきます)
最低投資金額 :10,000円 ( 追加単位: 10,000 円 )
通貨 :ユーロ建て
リスク低減の仕組み:実物資産の裏打ちあり
営業者 :クラウドクレジット・ファンディング合同会社
※クラウドクレジット株式会社の100%子会社
募集・私募取扱業者:クラウドクレジット株式会社
クラウドクレジット株式会社とグループ企業の関係図
募集から返済完了期間について
募集期間:2017年12月11日~2017年12月25日
運用期間:原則2019年1月末まで
商品紹介
担当者からのご案内
Ovamba Cameroon Solutions Sarlのスタッフと当社運用部の金(後列中央左)
本ファンドは、先般販売を再開いたしました”カメルーン中小企業支援プロジェクト”と同様に、カメルーンの企業であるOvamba Cameroon Solutions Sarl(以下「オバンバ社」)との提携のもとに当社が組成及び運用を行うファンドです。
【現地での資金需要者は農業関連事業者に限定】
本ファンドの最終資金需要者も“カメルーン中小企業支援プロジェクト”と同様に現地で事業を営む企業となりますが、本ファンドでは事業分野の大部分を”加工・販売を含む農業関連事業”に限定している点に特色があります。なかでも今号では、カメルーンで栽培・収穫されたカカオ豆を農家から購入して加工し、輸出業者に向けて販売する企業(D社)に対するトレードファイナンスを主とした組成を行います。
【世界有数のカカオ生産国】
カメルーンは世界でも有数のカカオ豆生産国(*)です。カメルーンにおけるカカオ豆栽培のはじまりは古く、同国における主要な産業の一つとして、国民の生活を長く支えています。収穫された豆はその大半が欧州に向けて輸出されていて、日本では、海外から持ち帰ったお土産のチョコレートやココアとして手にすることができます。
(*)2013年の国際連合食糧農業機関統計によれば世界5位
D社はカメルーン国内の多くのカカオ農家と独占売買契約を締結しているカメルーンの地場卸売業者です。D社は農家から買付けたカカオ豆を発酵・乾燥させた後、カメルーンの国家品質管理基準に合格したものを国際的な穀物商社などに販売しております。その取引先には穀物メジャーの一角を占めるCargill社やシンガポールの穀物商社大手であるOlam International社などが含まれ、2016年の年商は120億円以上となっております。D社は農村部における倉庫設営などを通して、自社の仕入管理効率化とともに農村部における雇用の創造にも力を入れており、これまでのカメルーン中小企業支援プロジェクトの対象資金需要者よりも高い信用力を有している大口資金需要者です。
本ファンドの運用期間は約13か月で、本ファンドの投資対象はオバンバ社が現地の企業との間で行うトレードファイナンス取引です。当社の運用担当者は2017年9月にオバンバ社を訪問して、運用、信用リスク管理及び担保物管理の体制及び回収業務の質を直に確認致しました。当社は今後も、定期的な現地の訪問を含むモニタリングを行ってまいります。
【トレードファイナンスとは】
トレードファイナンス取引は、資金の出し手が最終資金需要者から資産(以下、「取引資産」と言います。)を購入する形で資金を提供する取引です。取引資産には、商品在庫や車両などの動産、又は不動産、あるいはその両方が含まれることもあります。満期時には逆に、資金の出し手が最終資金需要者に取引資産を売却する形で資金を回収します。取引資産は一般的な融資における担保としての役割を果たし、最終資金需要者からの回収が滞った場合には、資金の出し手が取引資産を第三者に対して売却することで未回収資金の回収を図ることができます。
今号ではD社に資金提供をした場合の商品在庫が乾燥中のカカオ豆となります。
【トレードファイナンスにおけるリスク】
トレードファイナンス取引においては、取引期間中に取引資産の価値が毀損すること及び市場価格の変動により減価することを想定し、資金の出し手が最終資金需要者に提供する資金の額よりも、取引資産の価値が一定程度高くなるようにします。それでも、資金の出し手が取引資産を売却することで必ず未回収資金の全額を回収できるわけではありません。また、取引資産が不動産など流動性の低い資産の場合、オバンバ社又は本件営業者の意図するタイミングで売却することが難しい場合があります。
さらに、現地特有の商慣習や法制度に加え、日本との間で遵法精神に大きなへだたりがあることから、予期せぬ事態が発生して資金回収に何らかの影響を与える可能性(カントリーリスク)もあります。
上記のような各種のリスクを踏まえてグループ会社貸付利率を11.6%とし、ファンドの期待利回りを
9.5%としています。もちろん利回りを確約するものではございませんが、投資家様にとって、リスクとリターンのバランスを考慮したうえで妙味のあるファンドとして提供させていただければと思っております。
セールスからのオススメポイント
今回ご提供するファンドはカメルーンでも農業関連に従事する事業者へ対して資金を融通するものです。まだ発展途上国であり旺盛な資金需要があるカメルーンの中でも農業は海外から資金を得る大切な市場であり、また投資対象としても魅力的です。皆様からご投資いただいた資金は、事業者の成長、雇用の創造といった効果が生まれカメルーンの発展に寄与することになります。新興国ならではのカントリーリスクは存在いたしますが、カメルーンの成長を取り込んでいくことで投資家様にとっても社会的な意義からも魅力的なファンドであると言えます。
オススメポイント
【期待利回り9.5%!】
本ファンドはフロンティア市場へ投資という特徴から高い期待利回りを狙えることが一番の魅力となっております。その分、カントリーリスクも存在しますが、国内ソーシャルレンディングの中でも高い期待利回りを約13か月で運用するファンドをご提供することで投資家の方々のニーズにお応えします。
【フロンティア市場、カメルーンの農業関連企業への投資!】
本ファンドは「カメルーン中小企業支援プロジェクト」と同様に、最終資金需要者は現地で事業を営む企業を対象にしていますが、その中でも農業関連に従事する事業者を対象としたファンドです。農業はカメルーンでも大切な市場であり、そこにはこれからの成長に必要な資金需要もございます。現地はまだまだこれから発展していく途上国であり、今後の経済発展の際に高まる資金需要に投資することで高い期待利回りを目指すことができます。
【高い社会性】
皆様からご投資いただいた資金は農業関連の事業者の事業拡大へと繋がる可能性があり、カメルーンの経済発展、雇用を生むことに寄与します。「投資にリスクはつきものだから、せっかくならば社会性の高い投資をしたい」、「自分の投資したお金を意義のあることにつかってほしい」といった方には特にオススメです。
本ファンドの特徴
商品性
ユーロ建て9.5%の投資期待利回りの農業関連事業者支援ファンド
本ファンドは、Ovamba Cameroon Solutions Sarl(以下、Ovamba社)が行っているカメルーンの企業へのトレードファイナンスに参加(パーティシペーション)することを通して、カメルーン国内の農業関連事業者に投資をするファンドです。
Ovamba社は、与信審査のノウハウが得られた小売・資源・農業・インフラに関連する業者に与信の対象を絞る、動産・不動産の売戻条件付売買契約により実質的に担保をとる、3,000項目にも及ぶ顧客の属性項目を信用リスク判断のために使用する、といったことにより損失リスクを低減させております。
トレードファイナンスについて
一般的に、「売戻条件付売買契約」に該当する商行為を指します。
本ファンドでは、具体的に以下のようなトレードファイナンスを行います。
① 事業の為に現地通貨資金を必要としているカメルーンの中小事業者がいるとします。
② 当該事業者が取り扱う商品をOvamba社が市場価値の40~60%の価格で購入すると共に、当該事業者に対して一定期間後に売り戻す契約をします。(当該商品の所有権はOvamba社に移転するので、実質的に有担保で貸付をしているのと同等の効果があります。)
③ ②で得た資金を当該事業者は事業の運転資金に回します。
④ 一定期間後にOvamba社は当初契約に基づいて、商品を当該事業者に対して売り戻します。
⑤ Ovamba社は購入時よりも高い価格で当該商品を売り戻すことで投入資金を回収すると共に、運営費と適切な利益を確保します。
これにより、与信期間中は当該企業が取り扱っている商品実物の所有権が与信元であるOvamba社に移転しており、実質的に担保物の供与を受けているのと同様の経済効果を持っております。また、万が一、当該企業が商品の買戻しを履行できなかった場合にはOvamba社は当該商品を第三者に売却することで資金の回収を図ることが可能です。
大手金融機関から出資を受けたFinTech(フィンテック)企業同士の提携案件
Ovamba社はMackinsey & Co. 出身でOvamba創設者でありCEOでもあるMarvin Cole氏を筆頭に、金融業界やコンサルティングファームでの経験を積んだメンバーで運営されているFintech(フィンテック)企業のひとつです。また、Ovamba社は、BlackRock、Barclays Wealth、AXA Investment
Management、Investecといった大手のアセットマネジメント会社より出資を受けているGLI Finance
Limitedより取引の仕組みについてアドバイスを受けており、当ファンドは大手金融機関から出資を受けたフィンテック企業同士の提携案件です。
カメルーン中小企業支援プロジェクト関連ブログはこちら
カメルーン中小企業支援プロジェクトから見るアフリカ 第1回
カメルーン中小企業支援プロジェクトから見るアフリカ 第2回
カメルーン中小企業支援プロジェクトから見るアフリカ 第3回
カメルーン中小企業支援プロジェクトから見るアフリカ 第4回
社会貢献
カメルーン農業事業者の資金需要をサポート
本ファンドの投資対象はOvamba社がカカオ豆事業を営むD社との間で行うトレードファイナンス取引です。
世界的に見てチョコレートのサプライチェーンにおけるカカオ生産者の利益は全体の6.6%と、カカオ農家にはチョコレート需要の恩恵は十分に行き渡っておりません。
今回の資金需要者であるD社は、カメルーンの農村部に多くの契約農家を抱えており、そこからカカオ豆を買い付けて自社の倉庫で保管・乾燥させたのち、国家品質管理基準に合格したうえで輸出業者に販売し、世界各地にカカオ豆を輸出しております。その取引先には大手農業商社も含まれますが、取扱量を大きくしなければ、価格交渉力が弱く取引単価を上げることはできません。
カメルーン国内の資本が不足しているため銀行からの借入は難しいという背景があるため、本ファンドを通し調達した資金でカカオ豆取扱量の増加を目指します。
D社の代表者は、カカオ豆事業を通じた雇用の創出の他にも、工場予定地のすぐ隣に学校や水道設備なども無償で建設し、地域の人への開放を計画しているなど、地域への貢献も目指しています。
カカオ豆農園の様子
投資スキーム
投資スキームについて
クラウドクレジット・ファンディング合同会社(以下、合同会社)はクラウドクレジット株式会社のエストニア子会社(以下、エストニアグループ会社)に対して貸付けを行い、エストニアグループ会社はこの借入金を原資として、現地提携企業Ovamba Cameroon Solutions Sarl(以下、Ovamba社)グループのモーリシャス法人であるPan Africa Investment Funding Limited PCC.への貸付けを実行します。
Pan Africa Investment Funding Limited PCC. はカメルーン国内の事業者に対してトレードファイナンスの形態で流動性を供給するOvamba社に対し、パーティシペーション(参加 ※)を行います。資金需要の開拓、トレードファイナンスに係る審査及び管理はOvamba社が行います。
お客様には、合同会社のグループ会社貸付事業に対して出資いただきます。
※ パーティシペーション(参加)・・・金融取引の債権者と債務者の権利義務関係を移転させずに原債権に係る経済的利益とリスクを原債権者から参加者に移転させる契約をいいます。
提携会社
提携会社
本ファンドの事業で貸付を受けるエストニアグループ会社はカメルーンのOvamba
Cameroon Solutions Sarl(オバンバカメルーンソリューションズ、以下、Ovamba社)が
行う中小企業向けトレードファイナンス(売戻条件付売買契約)を投資対象としており、
クラウドクレジット・ファンディング合同会社はOvamba社と提携を行っております。
Ovambaグループを統括するのはアメリカのOvamba Solutions Inc. で2013年4月に設立されています。
Ovamba社はカメルーンのドゥアラで2014年6月よりサービスを開始しており、小売・資源・農業・インフラに関連する業者への与信審査のノウハウを蓄積しております。
OvambaグループはJP Morgan Chase、Barclaysといった銀行やMckinsey & Coといったコンサルティングファームで経験を積んだマネジメントチームにより運営されています。
また、Ovamba社は、BlackRock Global、Barclays Wealth、AXA Investment Managers、
Investec Asset Managementといった大手のアセットマネジメント会社より出資を受けているGLI Finance Limitedより取引の仕組みについてアドバイスを受けながら運営をしております。
2015年12月現在、インドの開発拠点を含め、従業員は42名在籍しております。
主なリスク
主なリスク
! トレードファイナンスを受ける中小企業の信用リスク
本ファンドにおいて、クラウドクレジット・ファンディング合同会社(以下、合同会社)が貸付を行うエストニアグループ会社はOvamba Cameroon Solutions Sarl(以下Ovamba社)が行うトレードファイナンスの売戻金を原資として子会社貸付の元利金を返済します。そのため、トレードファイナンスを受ける企業の財産の状況、破たんその他の理由により困難となった場合、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされるおそれがあります。
! トレードファイナンス対象資産の流動性のリスク
トレードファイナンスの対象資産が不動産など流動性が低い資産の場合、売却に半年~1年あるいはそれ以上の期間がかかることが予想されます。これにより、ファンドの運用期間が長期化するおそれがあります。
! 提携オリジネーター及びグループ会社、並びに当社の信用リスク
エストニアグループ会社は、Ovamba社グループのモーリシャス法人であるPan Africa Investment Funding Limited PCCへの貸付けを介して、Ovamba社のトレードファイナンスに参加(パーティシペーション)します。そのため、Ovamba社、Pan Africa Investment Funding Limited PCC、当社および当社のエストニア子会社が当該業務の遂行が困難ないし不可能となった場合に、本ファンドにおける収益の減少または費用の増加がもたらされるおそれがあります。
! 為替リスク
合同会社はエストニアグループ会社に対してユーロ建てで貸付を行うため、お客様はユーロ/円の為替リスクを負うことになります。また、エストニアグループ会社はXAF(中央アフリカセーファーフラン)建てで与信取引に参加しますが、フランス政府が通貨ペッグを保証している為、この通貨ペッグが破棄されない限り、XAF/ユーロの為替リスクはありませんが、もしフランス政府がこの通貨ペッグ(※)を保証しなくなった場合には、お客様はXAF/ユーロの為替リスクを負うことになります。
※通貨ペッグとは、一般的に経済規模が小さな国などが経済規模の大きな特定の外国通貨との交換レートを一定に保つ制度を指します。
! 法制度の変更リスク
日本またはエストニア共和国およびカメルーン共和国、モーリシャス共和国において、本事業の遂行に影響を与える法制度(各国間における租税条約及び税制を含むがそれに限らない)が変更された場合、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされるリスクがあります。
! カントリー・リスク
エストニアグループ会社は、カメルーン共和国の企業を対象にして、モーリシャス共和国の法人を介してカメルーン共和国のオリジネーターのトレードファイナンスに参加(パーティシペーション)します。そのため、エストニア共和国およびカメルーン共和国、モーリシャス共和国の政治経済情勢等の要因による影響を受けて本事業において想定外の費用または損失が生ずるリスクがあります。また、現地における商習慣や法制度の欠落、また、社会的に日本と比較し遵法精神に大きな隔たりがあることから予期せぬ事態が発生し、資金回収に何らかの影響が出る可能性があります。
! 元本損失のリスク
上記記載のリスクに加え「契約締結前交付書面」に列挙したリスクによりお客様の出資金について元本の損失が生ずるリスクがあります。
過去の運用実績
「カメルーン農業支援ファンド」シリーズの満期時運用レポート
公開中のレポートはありません。
「カメルーン農業支援ファンド」シリーズの運用状況報告
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